梅毒(性病(STD)と性生活を考える)

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梅毒

梅毒

梅毒はコロンブスの新大陸発見とともにヨーロッパにもたらされ、その後世界中に広がった性感染症です。梅毒は病原体であるトレポネーマにより感染しますが、症状と感染からの期間により4つのステージに分けられます。梅毒が厄介なのは数週間すると一時的に症状が消えてしまうため、完治したと誤解したり、軽く考えてしまったりすることにあります。しかし甘く考えている間にも治療しないとトレポレーマは確実に全身に広がります。

第1ステージ
感染から約3週間で性器周辺に小豆大のしこりができますが2~3週間でなくなり、その後足の付け根が硬く腫れてきますが特に痛みは伴いません。これらの症状はどれも放置しておいても数週間でなくなりますが、しかし症状がなくなったからといってトレポネーマがなくなったわけではなく、体内に隠れてひっそりと増殖し続けます。男性の場合、症状は主に亀頭、冠状溝、包皮に見られます。女性の場合は大陰唇、小陰唇、子宮頚部に好発します。また男女共に口腔内、口唇部、手指などに症状が出ることもあります。

第2ステージ
第1ステージの症状を見逃すと第2ステージ(感染後3ヶ月から3年まで)に進行します。これまでにトレポネーマは全身に広がり、顔や手足などに淡紅色の梅毒性バラ疹と言われる直径約1cm程度の斑点ができますがこれもまた数週間で消えるため、見過ごしてしまうことがあります。梅毒性バラ疹の後に丘疹性梅毒疹と言われる直径1~3cm程度の赤褐色をした丘疹が全身にできますがこれも放置しておいても自然になくなります。

第3ステージ
第3ステージは感染後3年~10年を指し、この頃までにトレポネーマは体内の奥まで侵入します。視力低下やゴム腫と言われる腫瘤を作り、やがて内臓組織を破壊し始めます。

第4ステージ
第4ステージは感染後10年以降を指し、全身の臓器に腫瘍ができたり、認知症になったり、心血管系の病変である大動脈瘤や中枢神経系に病変を来たしたりしてやがて死に至ります。

医学や薬学の発展により、第3ステージ以降に進行するケースは稀になったものの、梅毒の感染はHIVの感染率を5倍近く上げることもあるため早期発見、早期治療が大切です。ペニシリンの投与で治療できる病気ですが、梅毒の症状自体が数週間すると見受けられなくなるため医師が完治したというまでは薬を飲み続けることが大切です。また梅毒はオーラルセックスでも感染します。予防のために必ずコンドームを着けましょう。

◆性病かな?と思ったら、男性性病の上野クリニックなどに相談、診断してもらったり、性病郵送検査キットなどを使って自宅で検査を行うようにしましょう。

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