ケジラミ(性病(STD)と性生活を考える)

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ケジラミ

ケジラミ

ほとんどの性感染症はコンドームを正しく使うことで予防できますが、コンドームを使っても予防できないものもあります。それがケジラミ症。体長約1mm前後の吸血性の昆虫であるケジラミが体毛に寄生することで発症します。主に陰毛と陰毛の接触による性行為で感染し、陰毛を中心に肛門周辺、腋毛、頭皮、あごひげなどにも寄生することがあります。まれにプールやサウナ、寝具を共有する合宿などでうつることもあります。

ケジラミは人間の血を栄養分にしているため、血を吸われた部分に強いかゆみが起こります。ケジラミに刺された部分が赤い斑点になったり、ケジラミの排泄物が茶色の染みになって下着についていたりすることがあります。よく見るとケジラミの成虫を肉眼で確認することもできるので強いかゆみを感じたらまずは注意して見てみましょう。恐ろしいことにケジラミは寄生すると1ヶ月の間に30個から40個の卵を生みつけ、1週間程度でそれが孵化します。つまり寄生されたケジラミを放置すると大量繁殖してしまうのです。

さらにケジラミは人から離れても48時間程度は生存している可能性があることから、ベッドやタオル、下着や洋服から他の人に広がってしまうこともあるので注意が必要です。そのためケジラミが見つかったら相互感染を防ぐためにもパートナーはもちろん、同居の家族単位で一斉に検査、治療することが大切です。また洗濯してもケジラミは洗剤だけでは死滅しないため熱処理やドライクリーニングが必要です。

治療方法は一般的に陰毛を中心に毛がつながっている部分まで剃り、スミスリンパウダーやシャンプーを使用し、オイラックス軟膏を患部に塗ります。これを3週間から1ヶ月ぐらい続けます。どこかに一匹でも残っているとまた繁殖しますから医師の指示があるまで必ず続けましょう。またこれらの薬剤はケジラミの卵への効果が弱く、卵の孵化サイクルを考えて薬剤の使用量を計算していますので医師の指示に従いましょう。基本的にケジラミの駆除に使う薬剤はドラッグストアなどでも購入することができますが、ケジラミの駆除が完全にできているかどうかを判断することは難しいので病院に行くのが確実です。

ケジラミそのものは病気ではなく昆虫ですから根気よく駆除しましょう。最近では毛を剃らずに治療することも多くなってきましたから、少しでもおかしいと感じたら恥ずかしがらずに皮膚科や泌尿器科、婦人科などに行きましょう。

◆性病かな?と思ったら、男性性病の上野クリニックなどに相談、診断してもらったり、性病郵送検査キットなどを使って自宅で検査を行うようにしましょう。

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