HIVについて考えよう(性病(STD)と性生活を考える)

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HIVについて考えよう

HIVは男性同性愛者だけの病気じゃない!

HIVが引き起こす病気HIV感染症、いわゆるエイズ(以下HIV感染症を一般的に分かりやすいエイズと表記します)は1981年にアメリカの男性同性愛者の間で発見された新しい病気です。男性同性愛者の中でエイズが発見されたことからエイズは男性同性愛者の病気であると誤解されるようになりました。

エイズに対する知識が深まってきた昨今でさえもエイズは男性同性愛者固有の病気と誤解されていることが多く、男性同士でセックスさえしなければ感染しないという非常に危険な誤解をしているケースも残念ながら見受けられます。先程、HIV感染症のところでもご説明したとおり、エイズは一部の特定の人に限った問題ではなく私たち全員に深く関わる問題なのです。

現在、日本は先進国の中で唯一HIV感染者が増え続けている不名誉な国です。その背景にあるのはセックスのカジュアル化、低年齢化、また性教育の不徹底、それに伴うコンドームの不使用が考えられています。特定のパートナーとのセックスのときはもちろんのこと、自分を守るためにもよりコンドームの着用を徹底しなくてはいけない風俗店においてさえコンドームを使わないことが多いのはエイズを含む性感染症を軽く見る恐ろしい風潮といえます。

エイズが誰でも罹りうる病気といっても、男性同性愛者からのHIV感染報告が増え続けているという事実もまたあります。この一部の事実だけを見てエイズが男性同性愛者特有の病気と考える人がいるのでしょうが、なぜ男性同性愛者からのHIV感染報告が増えているかを考えてみましょう。答えは極めて簡単。男性同性愛者の間にHIV抗体検査を受けることが広まってきたからです。HIV抗体検査を受ける人のうち、男性同性愛者が増えれば同然確率的に男性同性愛者のHIV感染報告が増えるのは当たり前ですよね? 問題なのは感染者が誰かではなく、数字には表れない『隠れ感染者』がHIV感染に気づかずにHIV感染者を拡大させていることです。

HIV抗体検査は誰でも受けることができます。男性同性愛者が検査を受けるようになってきたよい傾向はそのままに、ぜひ異性愛者も女性同性愛者も検査を受けてください。検査の方法や検査を受けられる場所は後ほどご紹介しますが、とても簡単に受けることができます。保健所で受ければ検査代は無料です。そして何よりもまずエイズは自分も感染するかもしれない病気であると知り、セックスの時にはコンドームを必ず着けてください。

最後にお尋ねします。『カレシの元カノの元カレを、知っていますか?』

◆性病かな?と思ったら、男性性病の上野クリニックなどに相談、診断してもらったり、性病郵送検査キットなどを使って自宅で検査を行うようにしましょう。

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